近年、生体信号を用いて診断、治療、予防を行う、データを利用する医療が注目されています。これにより、診断の精度向上や、患者個人の特性に応じた医療（パーソナライズド医療）の実現が期待されています。
 生体信号として脳波を用いた診断は古くから行われており、例えばてんかん、睡眠障害の診断などに用いられています。また、センサの技術向上によりニューロンの活動に伴う磁界を検出する「脳磁」も用いられるようになってきました。脳磁は脳波よりも時間、空間の分解能が高いため、神経疾患の部位特定に役立つ生体信号です。
 
本書では主に脳波、脳磁、赤外線など、脳に関連する生体信号を取得し、医療分野（診断、治療、予防など）に利用する技術を対象としました。脳に関連する生体信号の検出やデータ処理に用いられている技術についても調査しました。
ただし、MRI、CT、X線写真などの画像技術は除外しました。
 
■技術と企業の全体像を俯瞰できるダイナミックマップ
本ダイナミックマップは、タイトルテーマ技術に関する特許情報の調査結果を、技術分類ごとに分けた技術側と出願上位10社までの企業側の2軸から閲覧することができる電子版特許調査報告書です。『技術側』では出願件数推移グラフや技術の企業シェア等を掲載し、『企業側』では出願内容を技術分類ごとに分けたレーダーチャートや発明者リスト、共同出願人リスト等を掲載しています。
特許調査、技術動向把握、事業経営企画のための特許調査資料としてご利用ください。
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