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AAS2024 in Seattle に参加しました

更新日:1 日前



2024年3月14日から17日の4日間アメリカ・シアトルで開催された「AAS2024」に、ネオテクノロジーは初参加しました。このブログでは、初参加の様子をレポートします。


AASとは


ジア研究協会(Assosiation for Asian Studies、組織略称はAAS)はアメリカの学術団体です。著名なアジア研究者を含む約6500人の会員が所属しています。北米で毎年開催されるAAS 年次会議は、3,300 人超の参加者、数百のセッション、ネットワーキング、書籍の展示などが行われる主要イベントです。


今年のAASはシアトルで開催されました。AAS会期中は晴天に恵まれ、Mt.Rainierが綺麗に見えました。シアトルやシアトル・タコマには日本人移民が多く住んでおり、日系人コミュニティではMt.Rainierのことを「タコマ富士」と呼んでいるそうです。



なぜ、ネオテクノロジーがAASに参加?


なぜ、ネオテクノロジーがAASに参加したの?と思う方もいらっしゃるでしょう。ネオテクノロジーは ”創造と発明” をテーマとした書籍を発刊する出版社でもあります。日本の特許制度は明治18年に施行されました。明治~大正~戦前昭和期の特許公報や実用新案、意匠図面を通じて、日本の近代化に向けた取り組みを浮かび上がらせる『発明にみる日本の生活文化史』シリーズや『近代日本の意匠図面』シリーズなどを発刊しています。



発明にみる日本の生活文化史《28シリーズ全85巻》

フォルムが語る近代日本の歩み 《特許編全27巻》《実用新案編全36巻》


アジア色豊かな展示


AAS会場に併設された書籍展示エリアでは、日本の出版社だけでなく、アメリカの大学の出版部門や、中国や台湾などの出版社などがJCK(日本、中国、韓国)出版物を展示し、アジア色豊かな展示になっていました。ネオテクノロジーは、日本の他の出版社様との合同ブースの一角に長机を設置し。実際の出版物やパンフレットを展示しました。AASセッションの合間にコーヒーブレイクがあり、書籍展示エリアの奥に設置されたコーヒーサーバーを目当てに来場者が自然と回遊できる仕組みになっていました。



アメリカ大学の日本研究図書館のライブラリアン向けのセッションに参加した人の話によると、AIによる書誌カタログ自動作成が話題の中心だったとのこと。英語の書籍では当たり前になっているそうです。しかし、日本語書籍で問題になるのが、漢字の読み(ふりがな)。日本語は漢字の読み方が複雑で、読み仮名が付いていない場合も多く難しいのだそうです。また、図書館での書籍の保管場所も問題になっており、eファースト(電子書籍優先)を掲げている大学図書館も多いとのことでした。時代の変化を感じるとともに、ネオテクノロジーの書籍も電子化を進めたいと思いました。


海外図書館の本棚からみたニッポン


AAS終了後、シアトル中央図書館を訪れました。シアトルは、高所得者層や学生が多いからか、全米の中でも高い読書量を誇り、本を読む文化が根付いている街だそうです。レム・コールハース※率いるOMAが設計した図書館は、洗練されたシアトルのオフィス街の中で、ひときわ異彩を放ち存在感がありました。日本コーナーは特になく、作家別に並んだ本棚に世界のMURAKAMIを見つけました。日本のマンガ(英語版)も多く並んでいました。

※オランダのロッテルダム生まれの建築家、都市計画家



日本を研究対象にしている研究者や図書館にとって、日本に関する書籍を集めることは研究の基礎として重要なことです。明治~大正~戦前昭和の特許・意匠・商標などの知的財産の資料は、近代日本を知る上での貴重なアーカイブ資料です。これからも、ネオテクノロジーは様々な切り口で書籍を発刊することによって、貢献していきたいと思っています。


ネオテクノロジー人文系出版物ご案内 《総合パンフレット》


発明にみる日本の生活文化史《28シリーズ全85巻》

フォルムが語る近代日本の歩み 《特許編全27巻》《実用新案編全36巻》


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