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6Gと有機材料 ~特許情報から次世代研究開発を探る~



2020年に入り日本では5Gの本格商用サービスが始まりました。

その一方で、研究開発の世界では「6G」に向けた研究開発が始まっています。

技術革新の一つは信号の高周波化


自動車やスマホの移動体高速通信の5Gで始まった技術革新はさらに高速化し、2025年には周波数が30GHz(波長1cm)から300GHz(波長1mm)を帯域とするミリ波の時代に入ると言われています。


100GHz以上の周波数が用いられる6Gでは、関連するデバイスや材料技術の大幅な革新が求められます。電線を伝わっていた電気信号は、導波路に伝わる電波(電磁波)信号になり、テラヘルツ光へ広がります。電気と光が融合する大きな技術革新と言えるでしょう。集積回路や封止、センサなどのエレクトロニクスには高周波特性に優れた有機材料が欠かせません。特に高周波帯域で、優れた誘電特性をもつ有機材料の研究開発が進んでいます。


高周波化に沿う有機材料とは


しかし、実際のところ、100GHz以上の周波数帯域で有機材料がどのような目的に使われるか、未開拓な領域でもあります。一般に、エレクトロニクス材料は、導電材料(含む、抵抗材料、記号R)、誘電体材料(キャパシタンス要素、記号C)、誘導材料(インダクティブ要素、記号L)、絶縁・封止材料のほか、シールド(遮蔽)や反射材料であったり、有機半導体や有機センサ材料、エネルギー変換材料などがあります。更に、有機材料自体がフィルタ回路になったり共振回路になる可能性、周期構造化した新デバイスになる可能性もあります。高周波化の素材研究が新たな用途の広がりを創出し、プリント基板やパッケージだけにとどまらず、分子デバイスなどの広範囲な技術に広がる可能性があります。


特許情報から次世代研究開発を探る

特許情報は、最新の技術と企業の動きをキャッチして研究開発を推進するための、技術と特許の羅針盤として役に立ちます。技術革新は徐々に進んでいるものであり、急激に大きな転換を迎えているわけではありません。しかし、一つ一つの工夫や改良の積み重ねが、特許情報という媒体にグラデーションのように投影されています。全世界の産業技術情報が集積された特許情報は、R&D企画や新事業創出にとって有用な情報源となります。技術情報がどこかの企業のHPで紹介されてしまってからでは、もうすでに遅いのです。


特許情報は出願から20年間の権利期間があります。大半の特許出願は防衛的出願ですが、中には、10~20年先を視野に入れた先進的な発明が含まれています。『将来技術の芽となる技術の変化点を特許情報から見る』このような特許情報の活用が重要になります。


特許情報から6Gを探る

ネオテクノロジーは、6Gに向けた研究開発の動き特許情報から探っています。6Gにおける技術革新を “専門技術の目” と “特許技術情報調査” で浮かび上がらせます。


その第一弾として、6Gと有機材料を取り上げます。

2種類の特許レポートを発刊する予定です。

  • サブテラヘルツ、テラヘルツ帯域での有機材料の全体像を俯瞰

  • 6G材料別/用途別の材料技術

サブテラヘルツ、テラヘルツ帯域での有機材料の全体俯瞰


有機材料は、高周波化に適応して光への6G時代に技術変革が急がれます。そこで、直近3年間に発行された国内特許情報から、高速移動通信に関わる100GHz以上のサブテラヘルツ、テラヘルツ帯域での有機材料を調べます。6G高周波帯域における有機材料の開発課題を特許情報から読み取り、最新の技術動向と企業の特徴を俯瞰的に調べます。


  • 主要な有機材料から見た技術動向の俯瞰

  • 誘電体、封止、光導波路などの用途から見た技術動向の俯瞰

  • 上位出願人の技術的特徴を整理した企業性格チャート


6G材料別/用途別の材料技術の整理


主要な有機材料について、材料別に生死情報を含めた深掘り調査を行います。企業別に得意とする材料技術は異なることが想定されるため、材料別に川上から川下の特許状況を整理俯瞰します。また、用途によっても求められる材料特性が異なることが想定されるため、用途別の深堀調査も検討しています。


有機材料メーカー向けの次世代研究開発の検討に役立つ特許レポートのご提案です。

有機材料に求められている特性と各社の取り組みを把握し、自社の研究開発を推進したい

と考えている研究開発、事業企画、知的財産部門の方のためのご提案です。

次世代研究開発の一助としてお役立てください。

詳細についてのお問い合わせは こちら へご連絡ください。

詳しいご案内資料をお送りします。

この他、メタマテリアルなども予定しています。

どうぞご期待ください。

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